助動詞「might」の意味と使い方。mayとの違いを分かりやすく解説!

“might”を“may”の過去形と覚えていたばかりに使いこなせなかったという経験はありませんか。

そのような覚え方だと“it might be~”“might have been”を誤って解釈しかねないので注意が必要です。

今回は少しややこしく思える“might”の意味と使い方を“may”との比較も交えながらかみ砕いてご紹介します。

“might”は現在のことについても使われる

まずは“might”の誤解から解いていきたいと思います。

“might”は“may”の過去形と思われがちですが、“may”の過去形として使われるのは「時制の一致」の時のみで、それ以外は現在のことについて話すときに使われています。

なでしこ
えっと、時制の一致って何だっけ?

では簡単におさらいしておきましょう。

時制の一致とは

時制の一致とは【過去のある時点で考えたこと、実施したこと、言ったことであれば、その中身についても過去形で表す】というルールのことです。

下の例文を見てください。

She said he might tell a lie.⇒彼が嘘をついているかもしれないと彼女は言った。

彼女が「彼が嘘をついているかもしれない」と言ったのは“she said”となっているので、過去のある時点ですよね。

そこで「彼が嘘をついているかもしれない」という彼女の過去の発言内容も“he may tell a lie.”ではなく“he might tell a lie.”と過去形にして一致させる必要があります。

これが時制の一致と呼ばれるものです。

そしてこのような場合には“might”は“may”の過去形としての役割を果たすことになります。

しかしそれ以外で使われる場合は、現在のことを表す言葉として用いられているのです。

つまり“might”は「“may”の過去形専門」ではありません

“might”が現在で使われる場合

では“might”は“may”の過去形としての役割以外に、どんな意味を持っているのでしょうか。

“might”はやわらかい“may”

最初にご紹介したいのは「“might”はやわらかい“may”」というポイントです。

これは“would”と“will”、“could”と“can”にも言える助動詞共通のルールになります。

“would”については【予想外】ネイティブが使うwouldの本当の意味と便利な使い方にて詳しく扱っていますので参照してください。

現在のことについてあえて“might”という過去形を用いることで、“may”が持つ意味をより弱くしなやか丁寧にすることができます。

ちなみに“may”には「許可」、「推量」、「祈願」という3つの意味がありましたが、“might”には「推量」の意味しかないので覚えやすいですね。

“may”についておさらいしたい方は【may】の3つの意味。May I~?やMaybeの使い方も分かりやすく解説!をご覧ください。

正確には“might”は「許可」の意味も持っています。しかし今はほぼ使われていないのです。

「“might”はやわらかい“may”」ですから “Might I~?”とすると“May I~?”(「~してもよろしいですか?」)よりもさらに丁寧な訊き方になります。

“Oxford Dictionary”によればイギリスでは“Might I~?”という言い方も少し残っているようですが、アメリカではあまり耳にしません。

確信度合いが低い推量

「“might”はやわらかい“may”」ですから、同じ「推量」でも“might”はさらに確信度合いが低くなります。下の2つの例文を見比べてみてください。

(1)It may be true.⇒それは真実かもしれない。
(2)It might be true.⇒ひょっとしたらそれは真実かもしれない。

日本語だと違いがわかりにくいかもしれませんが(1)の“may”を使ったフレーズよりも(2)の“might”を使ったフレーズの方が「それが真実である」可能性が低いと思っているニュアンスになるのです。

ところが“might”を“may”の過去形とひとつ覚えしていると、“It might be true.”のようなフレーズを「ひょっとしたらそれは真実だったかもしれない」と間違って解釈しかねないので注意しておきたいですね。

なでしこ
なるほどね。じゃあ「真実だったかもしれない」って言いたい時はどうすればいいの?

確かにそれは疑問に思いますよね。

その場合には“it may have been true.”という表現になります。

過去のことを推量する場合

「~だったかもしれない」と過去のことについて推量する場合には“may have 過去分詞”“might have 過去分詞”の形にします。

・It may have been true.⇒それは真実だったかもしれない。
・It might have been true.⇒ひょっとしたらそれは真実だったかもしれない。

なぜこのような形になるのか、冒頭でご紹介した「時制の一致」のケースと比較しながら理解を深めていただければと思います。

この2つの例文を見比べてみてください。

(3)She said he might be poor.⇒彼女は彼が貧乏かもしれないと言った。
(4)He may have been poor.⇒彼は貧乏だったかもしれない。

(3)が時制の一致で、(4)が“may have 過去分詞”の形です。

(3)の時制の一致の場合は「彼が貧乏」ということを過去のある時点で推量しているのです。

“she said”という過去形に合わせて“he might”とすることで、推量しているのも過去だと相手に伝えています。

一方で(4)の場合「彼は貧乏だった」という過去のある時点のことを、今現時点で推量しています。

過去のことを今推量しているので、時制にズレが生じていますよね。

そこで“have 過去分詞”を使ってこのズレを表現し“He may have been poor.”とするのです。

ちなみに“He might be poor.”としてしまうと「ひょっとすると彼は貧乏かもしれない」となってしまいますね。

まとめ

今日は“might”についてご紹介しました。

“might”が“may”の過去形として使われるのは時制の一致のときで、それ以外は現在のことについて用いられることを学びました。

また“might”は“may”よりも確信度合いの低い推量であることや、過去のことを推量する場合には“might have 過去分詞”の形になることも確認しましたね。

今回はここまでです。お疲れさまでした!

なでしこ
これで今日も英語力ワンランクUP。がんばったね!うれしいね!またね!